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>> コンテンツ詳細
カテゴリ
単著
タイトル
AI原論
出版年
2018
出版者
講談社
AI原論 神の支配と人間の自由 (講談社選書メチエ)
西垣 通
講談社(2018/04/10)
半世紀にわたってAIを間近で見てきた第一人者が投げかける大切な問い。便利さに目を奪われる前に、人間として考えるべきこと。
目次
まえがき
第一章 機械に心はあるのか
1 AIブームふたたび
2 生命と機械
3 ロボットという疑似生命
第二章 汎用AIネットワーク
1 脳型コンピューティング
2 シンギュラリティ仮説
3 クラウド・コンピューティング
第三章 思弁的実在論
1 相関主義と実在論
2 宇宙の安定性の根拠
3 物質・流動・生命
第四章 生命とAIがつくる未来
1 相関主義への疑問をめぐって
2 自由意思と責任のゆくえ
第五章 AIと一神教
1 救済/創造/ロゴス
2 選民による布教と情報伝播
3 一神教は超克できるか
第六章 AIの真実――論点の総括
内容紹介
ここのところ「スマートスピーカー」の宣伝をよく目にします。名だたる企業が競うように発売し、これを導入すると、どれほど生活が便利になるかを伝えています。スマートスピーカーは「AIスピーカー」とも呼ばれるように、AI(人工知能)が搭載されています。囲碁や将棋でAIがプロに勝った、というニュースを聞くようになってから、もうずいぶん経ちますが、今や自動運転、投資相談、医療診断など、以前では想像もできなかった領域にAIは進出しつつあります。そして、30年以内にAIの知性が人間を超越する、という「シンギュラリティ(技術特異点)」仮説を唱える専門家さえ出てきています。
そこに待っているのは「薔薇色の未来」でしょうか? 便利さ、というものに目を奪われて、しっかり考えることなく、さまざまな判断をコンピュータに委ねてしまうことになって、だいじょうぶなのでしょうか?
本書は、半世紀近くにわたってAIの栄枯盛衰を間近で見てきた第一人者からの提案の書です。──先に進む前に、いったん立ち止まって、きちんと考えてみませんか?
現在のAIブームとも呼ぶべき状況は、1950~60年代の第一次ブーム、1980年代の第二次ブームに続く三度目のものになります。本書は、それらの歴史を振り返り、それぞれの時期に何が可能になったのか、何が不可能であることが分かったのか、そしてそれは今日に至って解決されたのか、といった点を分かりやすく整理します。
その上で、今、世界中で注目されるフランスの哲学者カンタン・メイヤスーの議論を手がかりにして、AIが目指しているのはどんな世界なのかを探っていきます。そこで明らかになるもの、それは「絶対知をもつ神に人間が近づいていく壮大なストーリー」にほかなりません。もしもそのストーリーが現実のものになったとしたら、「自由意思」や「責任」といったものはどうなるのでしょう?
AIとよく付き合うために、本書は大切な問いを投げかけます。
参照
講談社選書メチエ AI原論
記入者:
admin
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