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>> コンテンツ詳細
カテゴリ
単著
タイトル
続 基礎情報学:「生命的組織」のために
出版年
2008
出版者
NTT出版
続 基礎情報学―「生命的組織」のために
西垣 通
NTT出版(2008/12)
ITによる生命の活性化はあり得るか。
ネットによって、われわれの拠り所は多様な共同体へと移っていく。その向こうにあるアプリケーションはいかなるものか―心して注視しなければならない。(「帯書き」より)
目次
序にかえて
第1章 情報/コミュニケーション/メディア
三種類の情報
階層的自律コミュニケーション・システム
コミュニケーションとメディア
第2章 個人/組織の知識形成
階層と世界算出
ラディカル構成主義
社会的組織の学習
第3章 "人間 = 機械" 複合系
生命体と論理機械
主観的記述と客観的記述
三つのタイプのコンピュータ
第4章 総括と展望
機械的組織の陥穽
有機機械を求めて
内容紹介
情報とは、コンピュータ・メモリに蓄えられたデータや断片的知識のようなものばかりではない。その本質は生命による「意味作用」であり、意味を表す記号同士の論理的関係や、メディアによる伝達作用はむしろ派生物にすぎない。言葉の意味はいかにして私の心から他者の心へ伝えられるのであろうか。意味内容が他者間をそっくり移動するなど本当に可能なのか。社会的コミュニケーションはいったいなぜ可能なのか。従来のシャノン・ウィーバーの単純化された情報モデルではもはやこの問いには答えることはできない。本書では、階層的自律コミュニケーションシステム(HACS)にもとづいて、「情報」そのものを根底から問い直すことから出発する。生命が、閉鎖的かつ自律的な「システム」であるとしてとらえ、その上で生命の「意味作用」を「情報」であると再認識した上で、生命/心/社会をめぐる情報現象を、統一的なシステム・モデルによって論ずるのである。
以上のような「情報からの思索」は、著者がコンピュータ研究やメディア評論を通じ、30余年にわたって考え続けたことを踏まえている。いわば著者の集大成といってもよい壮大な理論構築の試みである。
参照
(書評)『毎日新聞(毎日jp)』2009年1月25日号(松原隆一郎氏・評)
基礎情報学:生命から社会へ
記入者:
admin
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